情報漏洩は避けたい!個人情報が必要な介護業界でプライバシーを守るには

身内同士でも発生するプライバシーの侵害!

法的にも守られているプライバシーは、普段自分が侵害することも無ければ侵害されることも無い、普段はあまり遭遇することが無いことの方が多いですよね。ですが、人の部屋に無断で入ることや、他人の携帯の中身を見るなどのささいなことでもプライバシーの侵害に当たることもあり、たとえ相手が身内や恋人であっても日常生活の上では気を付けた方が無難です。また、企業では会社や顧客の情報が漏れてプライバシーが侵害されないように徹底的な管理がされますが、それは介護業界でも同じことが言えます。介護には利用者の情報は必要不可欠ですので、利用者自身の情報以外にも自宅内の様子や家族との関係、緊急の連絡先など様々な情報を得ることが求められます。

介護業界ではプライバシーはどうなっているの?

介護業界では、その利用者に関する情報が記載されたデータや書類などが膨大に存在します。必要な時に閲覧できるようにきちんと管理をしていれば良いですが、乱雑に放置していたり、持ち運んだ先での置き忘れなどがあると利用者の情報が漏洩する恐れがあります。担当した介助者の名前などが記入されているとその影響は職員にも及びますので、まとめて特定の場所に保管し、鍵をかけるなどの対処をすることが望まれます。また、介護を行う上では利用者と介助者との会話はコミュニケーションを取る上でも、認知症の予防のためにも大切なことですが、その時の会話の内容もお互いの間だけで所有するようにします。秘密保持義務という規則が介護福祉士法では定められていますので、介助者は他の利用者に特定の利用者の情報は話さないように気を付けたいところです。

会議資料などはシュレッダーしても、電話のメモなどはそのままゴミ箱に捨ててしまう人は意外と多いです。そういう所から情報が漏れるリスクはかなり高く、機密保持には紙類は全て裁断する習慣づけが大切と言えます。